2015年06月27日

初カンヌでの刺激と【違和感】

<はじめに>
初めてカンヌという地を訪れた立場でこのようなことを書くのはおこがましいのかもしれないけれど、沢山の刺激をうけている一方で、正直、1つの大きな違和感を感じています。

※帰国して振り返ったらまた違うのかもしれなですが…今の率直な感覚を書きとめておきます。
※カンヌ初心者ゆえの未熟な感想と受け止めて頂けたら幸いです。


<前提1>
今年の(今年も)受賞の傾向として、広義の社会貢献的※なアプローチのものが多くを占めている(その他の傾向については後述)

<前提2>
「社会貢献的」な作品は大きく2つに分けられると受け止めました。

(1)
クリエイティブ的には斬新ではない(過去にも似たものがあったetc)、もしくは大きなひねりはないかもしれないが、世界に広くあまねく問題提起をするもの。または商品の販売に向けたストーリーテリングが正しくなされているもの

2)
世界でまだ知られていない差別や古い慣習を見つけ出し、変えようというもの


<感想>
自身もライフワークとして社会的な問題には関心が高いので、その傾向については大きく賛成したい。特に(1)については個人的には全面的に指示。

例:


http://adage.com/article/cmo-strategy/p-g-s-change-meaning-a-girl/293895/




http://creativity-online.com/work/states-united-to-prevent-gun-violence-guns-with-history/39829


一方でここで感じている前述の違和感というのは(2)に関して。これも2つに分けます。

a)
「ブランドや団体のWILL(どうありたいか)を」「世に示す」ために、世界の社会的課題が【手段として】使われてはいないか?
これらはプロモーション(広告)ではなくCSRの一環として行われ、結果としてPRを通じて世に広がるべきものではないのか。

グローバルブランドでしか変えられないものがある。でもそれは果たして特定地域にフォーカスするべきものなのか。例えばそれを見た他の地域の人が、それを簡単に模倣して再現したり、手段を変えるなどして、世界規模でその問題の解決に向かえるものなのかどうか?(再現性や拡大性はあるか?)

これらの課題はカンヌでの受賞という形で世界で大きく取り上げられ、情報=社会的課題が拡大し、より強く問題提起されることになる。そこまでを正しく踏まえて行われた施策なのか?

※もちろん全てのメッセージには最大の敬意を表します。ただ「賞」という観点に立った時にどうか、という視点です。




http://adage.com/article/special-report-cannes-lions/p-g-whisper-s-touch-pickle-wins-glass-grand-prix/299182/



http://adage.com/article/special-report-chinas-women-to-watch/iron-fish-project-wins-product-design-grand-prix/299198/


b)
議論を呼ぶところかもしれませんが、例えば今年から新設されたGLASS LION(主にジェンダーをはじめとする様々な差別の撤廃を目指すカテゴリ)について、これも個人的に関心が高く改善派ではあるものの、一部でメッセージとして「度を超えて」しまっているものがあるのではないか?




http://adage.com/article/digital/unilever-s-dove-launches-latest-real-beauty-video/297948/
→not「Beautiful(=Average)」こそが真の「美しさ」なのでは?と感じてしまいました。



<その他の潮流>
ここまでは否定的なことを多く書いてしまいましたが、これまでのセミナーやアワードで感じた上記以外の大きな潮流は以下の2つ。これらは共に「これから」の可能性を提示していて、どちらも大きく賛成です。


1)
AIや、ビッグデータを更に超えた膨大な情報とどう向き合うか?についての問題提起や、(たとえ未完成であっても)ソリューション案の提示





2)
クリエイティブエージェンシー自らが「STARTUP」として製品、サービス開発に乗り出す時代。もしくはスタートアップ支援をする。実際に受賞もあり。
→CP+B、R/GAなどが提唱




https://www.owletcare.com/


<その他1>
ダイレクトビジネスに関わってきたこともありダイレクト部門は特に詳しく見ていたのですが、けっきょく部門全体で見ても印象に残ったのはこの2つでした(いずれもダイレクト部門)






<その他2>
昨日は世界的に大きな動きのあったと日(↓)となりました。関連してこれも好きです。

gay marriage is legal!
http://www.nylon.com/articles/gay-marriage-legal




今日は最終日。最後まで沢山のことを感じ、学び、インスパイアされてきます!



Posted by funkaholic at 08:57│Comments(0)TrackBack(0)

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