2015年06月27日

初カンヌでの刺激と【違和感】

<はじめに>
初めてカンヌという地を訪れた立場でこのようなことを書くのはおこがましいのかもしれないけれど、沢山の刺激をうけている一方で、正直、1つの大きな違和感を感じています。

※帰国して振り返ったらまた違うのかもしれなですが…今の率直な感覚を書きとめておきます。
※カンヌ初心者ゆえの未熟な感想と受け止めて頂けたら幸いです。


<前提1>
今年の(今年も)受賞の傾向として、広義の社会貢献的※なアプローチのものが多くを占めている(その他の傾向については後述)

<前提2>
「社会貢献的」な作品は大きく2つに分けられると受け止めました。

(1)
クリエイティブ的には斬新ではない(過去にも似たものがあったetc)、もしくは大きなひねりはないかもしれないが、世界に広くあまねく問題提起をするもの。または商品の販売に向けたストーリーテリングが正しくなされているもの

2)
世界でまだ知られていない差別や古い慣習を見つけ出し、変えようというもの


<感想>
自身もライフワークとして社会的な問題には関心が高いので、その傾向については大きく賛成したい。特に(1)については個人的には全面的に指示。

例:


http://adage.com/article/cmo-strategy/p-g-s-change-meaning-a-girl/293895/




http://creativity-online.com/work/states-united-to-prevent-gun-violence-guns-with-history/39829


一方でここで感じている前述の違和感というのは(2)に関して。これも2つに分けます。

a)
「ブランドや団体のWILL(どうありたいか)を」「世に示す」ために、世界の社会的課題が【手段として】使われてはいないか?
これらはプロモーション(広告)ではなくCSRの一環として行われ、結果としてPRを通じて世に広がるべきものではないのか。

グローバルブランドでしか変えられないものがある。でもそれは果たして特定地域にフォーカスするべきものなのか。例えばそれを見た他の地域の人が、それを簡単に模倣して再現したり、手段を変えるなどして、世界規模でその問題の解決に向かえるものなのかどうか?(再現性や拡大性はあるか?)

これらの課題はカンヌでの受賞という形で世界で大きく取り上げられ、情報=社会的課題が拡大し、より強く問題提起されることになる。そこまでを正しく踏まえて行われた施策なのか?

※もちろん全てのメッセージには最大の敬意を表します。ただ「賞」という観点に立った時にどうか、という視点です。




http://adage.com/article/special-report-cannes-lions/p-g-whisper-s-touch-pickle-wins-glass-grand-prix/299182/



http://adage.com/article/special-report-chinas-women-to-watch/iron-fish-project-wins-product-design-grand-prix/299198/


b)
議論を呼ぶところかもしれませんが、例えば今年から新設されたGLASS LION(主にジェンダーをはじめとする様々な差別の撤廃を目指すカテゴリ)について、これも個人的に関心が高く改善派ではあるものの、一部でメッセージとして「度を超えて」しまっているものがあるのではないか?




http://adage.com/article/digital/unilever-s-dove-launches-latest-real-beauty-video/297948/
→not「Beautiful(=Average)」こそが真の「美しさ」なのでは?と感じてしまいました。



<その他の潮流>
ここまでは否定的なことを多く書いてしまいましたが、これまでのセミナーやアワードで感じた上記以外の大きな潮流は以下の2つ。これらは共に「これから」の可能性を提示していて、どちらも大きく賛成です。


1)
AIや、ビッグデータを更に超えた膨大な情報とどう向き合うか?についての問題提起や、(たとえ未完成であっても)ソリューション案の提示





2)
クリエイティブエージェンシー自らが「STARTUP」として製品、サービス開発に乗り出す時代。もしくはスタートアップ支援をする。実際に受賞もあり。
→CP+B、R/GAなどが提唱




https://www.owletcare.com/


<その他1>
ダイレクトビジネスに関わってきたこともありダイレクト部門は特に詳しく見ていたのですが、けっきょく部門全体で見ても印象に残ったのはこの2つでした(いずれもダイレクト部門)






<その他2>
昨日は世界的に大きな動きのあったと日(↓)となりました。関連してこれも好きです。

gay marriage is legal!
http://www.nylon.com/articles/gay-marriage-legal




今日は最終日。最後まで沢山のことを感じ、学び、インスパイアされてきます!

  

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2014年05月01日

話題の「戦略PR」「インバウンドマーケティング」議論について考えてみた

久々のブログ投稿です。きっかけはこの記事

自分的には少し乗り遅れてしまっていたものの、昨今"戦略PR"や"インバウンドマーケティング"という概念について業界内で熱い議論が交わされていたのは知っていて、その1つの答えとも思えたのが上記の記事でした。

そんな記事を読みながら、ネット広告黎明期から事業会社と広告代理店、それも大小様々な規模の企業と関わってきた自分なりの観点でメモ書きとしてここに記しておこうと思ったのがこの記事です。

※ちなみにこの対談のきっかけとなったとされる元記事の件については、著書も読ませて頂いたところ著書内では本質論が書かれており、あくまで記事のタイトル上の問題だったのかな、というのと、いずれにせよこの記事は特定個人についての意見ではなく、昨今のマーケティングの潮流について書いたものです。


さて結論(自身の感想)から先に書くと、


■大前提その1:
クライアントの課題設定や、その課題に対しての統合的な戦略立案は、いずれの場合にせよ最初に行われるべきものである。

→戦略PRは「空気作り」という点で、市場や生活者の気持ちやニーズ(潜在的/顕在的)を始めから向いている(インサイトファースト)。そのため、その「手法」ばかりがクローズアップされ、戦略PRブームや、そのパッケージ販売ともいえる状況が起こったが、ここで特に学ぶべきことは「インサイトファースト」がより重視されるようになった時代である、ということ。


■大前提その2:
生活者の購買行動は多様化しており、その様々な段階において、それぞれ異なったコンタクトポイントやコミュニケーションが求められるようになった(細分化)。AIDMAやAISASでは括りきれない時代。伴ってジャーニーマップなどが注目されてきており、「コンテンツファースト」という概念が注目されている。

→そのため、その様々な段階に応じた企業・サービス側の受け口として「コンテンツマーケティング」が提唱されている。これは狭くとらえると、様々なニーズ毎の検索ワード設定(ここで狭義の戦略PR〜戦略キーワードの拡散〜も絡める場合もある)→検索→SEM→LPO→見込客獲得、となるが、本来はもっと広く、かつ昔からあるもの。

上記の記事内にも記述があるが、企業発信のブランデッドコンテンツ(ブランデッドエンターテイメント)は古くからあるし、トリプルメディア時代にも「自社メディアを持つべき」という類似の議論もあった。ここで特に学ぶべきことは、生活者の購買行動=購買心理・購買過程に応じたコミュニケーションをとることが見直され、かつその細分化にも対応が必要である、ということ。


■上記2つのまとめ
「戦略PR」や「インバウンドマーケティング」が提唱していることは、ある一方では、マーケティングプロセスの中で根本的な議論である。

しかし、戦略PRの議論でいえば「企業からの情報発信だけではモノは売れない」という状況、インバウンドマーケティングの議論でいえば「購買行動の細分化」に伴い、より個々に対応したコミュニケーション必要な状況・・・こういった時代背景だった。

そこに、この2つのマーケティングアプローチが登場したことで、本来であれば「マーケティングの基本プロセスを、現代にあわせてチューニングし昇華する」といった受け止められ方をされるべきだったものが、キーワードやプロセスの目新しい部分(目新しく見える部分)だけに反応したサービスや事業者がうまれたことで、ややこしい状況になってしまったのかと。

* * *

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■閑話休題
ここで、即席極まりないけれど付箋でネット広告黎明期からの「流行ワード」をざっくりとプロットしてみました。もちろん全てではないですが(見直してみたら「ロングテール」や、直近でいうと「ネイティブアド」が入ってない・・)、この図を見ながら、時系列で振り返ってみることにしました。

○ネット広告黎明期
テレビCM崩壊!といったような過激な報道が飛び交った時代。海外の○○社はマス広告予算を削ってネット広告にシフトした、といった記事が多く見られました。

当時の広告の流れといえば、バナー広告。何と言ってもマス広告よりもはるかに安く、かつ効果が数値化されるので、事業会社側としては積極的に取り入れたかった。その後、検索連動バナーやリスティング広告の台頭により、より「購買に繋がり易い」ネット広告に予算がシフト。結果としてROIは向上したものの、売上自体が縮小してしまったという例もしばしば。

○クロスメディア時代
ネット広告傾倒では規模が縮小してしまう。そこで、テレビCMに「○○と検索」としたり、リアルイベントとネットの連携、はたまた携帯(ガラケー)のQRコードを用いたネット誘導など、「クロスメディア」「マス連動」といった流れが出てきました。立体的な企画が多く生まれたのもこの頃。

○Web2.0時代
CGM(Consumer Generated Media:当時は主にblogを指す)の発達により、ネット上に誰でも情報を発信でき、またWikipediaのように、ユーザーが「集合知」と「性善説」に基づいて情報を正しいものにする、といったものの考え方も発生。

そこに付随するように、「口コミ」によりモノが売れる、という風潮が生まれてきます(いわゆるPPP〜Pay Per Post〜やらせのブログ記事、の始まり)。この風潮はどんどん強まり、良い方向では「ユーザー参加型コンテンツ」が生まれる一方、他方では前述のやらせも発生。将来に向けての課題となりました。

○ソーシャルメディアマーケティング時
そのような中、例えば企業もブログをもって生活者とコミュニケーションしましょう、とか、twitterやfacebookの伸長で更に発展した生活者の情報発信や口コミに対して、マーケティングを仕掛けよう、という流れが起きてきます。

そこから派生して、「トリプルメディアマーケティング」「エンゲージメント」といった言葉が生まれ、より統合的かつ包括的に、企業と生活者がコミュニケーションしていく必要性が生じてきました。

○マルチデバイス時代
こうした流れと並行して、スマートフォンの台頭と市場拡大も、業界に大きな変化をもたらします。即ち、より多くの人〜これまでPCを持っていなかった人〜も、インターネットに接触するようになる、従来のネットユーザーも、生活の中でのネット接点が増える、またネットショッピング(EC)もより身近になる・・といったように、です。

こうして圧倒的に拡大していくネット環境の中で、一方ではビッグデータ時代〜大量のデータに基づく広告最適化(DSP/DMP)やCRMなど〜を迎え、ネット業界に統計の専門家が流入してきたりと、人材面でも変化のタイミングとなっています。

* * *

■事業会社の視点から
ここで、事業会社としての視点でこれらのトレンドを見直してみると、
・ネット広告はROI良い、効果測定もできる
 ↓
・とはいえマス広告も必要なので、ネットと連動させよう
 ↓
・口コミによる購入が増えているからそこに仕掛けよう(コストは更に安い)
 ↓
・ソーシャルメディアが伸びているからそこに入り込もう(同じくコストは安い)
 ↓
・(狭義の)戦略PRで、お金をかけずにマス露出しよう(考え方として間違っているのと、マス衰退といわれているのにマスに露出しようという考え方もちょっと不思議:実際にはマスの波及力はまだ衰えていない、ということの証明にもなりますね)
 ↓
・(狭義の)インバウンドマーケティングで、コンテンツを量産して機会損失をなくそう
 ↓
(今後は・・??)

と、なんだかどんどんよく分からない方向にいっている気がします。もちろんこれは「バーチャルな」事業会社の話で、全てがそうだとも思いませんし、実際にはそのようなことは少ないのかもしれない。

ただ「ROI改善」や、「海外では既に○○」といった触れ文句で営業活動を行う、その時々のトレンド(バズワード)を独自に解釈したサービスが生まれては消えて行っているのも事実で、それらを鵜呑みにしてしまった事業会社は少なからずあるのではないでしょうか。


■最後に
このように書いてきましたが、「ちゃんとした」事業会社のマーケターや代理店・媒体には、このような話は当てはまらないと思っています。

すなわち、それこそIMC(Integrated Marketing Communication:統合マーケティングコミュニケーション)を考えるうえで、まず生活者のインサイトを重視し、課題を設定。そのうえで、個々のインサイトに受け皿が必要であればそこにコンテンツを設ける、もしくは普段からブランディングの観点でコンテンツを提供し、生活者とコミュニケーションする。

またマーケティング担当者は、いずれにせよ企業やサービスが発信するメッセージの統一化のために、社内のステークホルダーに対して様々な調整(舵取り)をすることになります。

なぜなら、AMA(アメリカマーケティング協会)が「マーケティング」というものを定義し、改訂してきた背景には、例えば一方では看板でAというメッセージが語られ、他方では店頭でBという接客がなされている。それを一気通貫させよう、という意思があった筈だからです。

1960年版
「マーケティングとは、財とサービスの流れを、生産者から消費者または使用者に方向づけるビジネス諸活動の遂行である」


1985年版
「マーケティングは、個人及び組織の目標を達成させるような交換を創造するため、アイデア・財・サービスの概念形成、価格・販売促進・流通を計画実行させるプロセスである。」



この定義はその後も時代とともに改訂されていますが、今日話題になっている、本投稿のタイトルとした内容についての原点はこの2つにあるのでは、と思います。



※非常にざっくりと勢いで書いてしまったので、誤認などがあればご指摘いただけますと幸いです。

  
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2011年04月08日

あれから5年・・

de3cafc2.jpg明日4/9は母方の祖母の命日。亡くなってからもう5年が経ちます。

当時の自分は2つ目の会社(ITベンチャー)に所属していて、転職活動の真っ最中。約5年間ひたすらに働き続けたため、「次は少しのんびりした会社を探そう・・」と思っていたりしました。

しかしそんな最中の悲報。そこで知ったのは、自分が「仕事」に関して物心つく前に亡くなった母方の祖父が日本にマーケティングという概念を持ち込んだ視察団の一人だったこと、某企業のマーケティング役員をしながら、本を書いたり、大学で講義をしていたこと、などでした。


正直、憧れました。自分の将来のロールモデルに思えた。褌を締め直さなきゃとも思った。

そうして、広告コミュニケーションに関して日本で最も影響力があり、かつ恐らく最も忙しいと言われる会社への転職を決意したんです。


そこでのキャリアを経て今は別の会社で新規事業に立ち上げから関わってきましたが・・正直、最近は自身の今後の方向性が見えなくなっていた。なので色々な人と会ったり、普通に遊びに行ったりする時間を増やしていました(逆にこの1年は本当に無茶をしていたなぁとやや反省もしてます)。

今は本当に、何処に行っても、誰と会っても、必ず何かしらの気づきがある。現在過去未来について、今までと違った解釈がもたらされる。そして、過去を受容できたり、目の前の人間関係を違った角度で見る事もできたりし初めています。


そんな中、昨日また新たな気づきがあり(抽象的ですみません、、)さてこれからどうしたものかと思っていたところに、この「4/9」という日の訪れ。そこに何かしらの意味を感じられずにはいません。


思えば10年前にも同じような時期がありました。そこで取った選択肢は、タフな環境に違いないけれど・・アパレル業界を去り、ベンチャーの世界に飛び込んでみようと思ったこと。そこから自分のマーケティングのキャリアが始まりました。当時は今と同じく、本当に全ての事象に意味を感じていました。それだけ、自身が真剣にアンテナを張り巡らし、五感(六感?)や本能を信じて「あがいて」いたのでしょう。


今回の一連の気づきが自分にどんな選択肢をもたらすかはまだ分からないですが・・今はただただ流れに身を任せてみようと思っています。


■関連記事
天国のばーちゃんへ。 ※ちょっと悲しい日記です
【マーケティングとは】 ― 祖父の志を継いで



  
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2011年03月26日

【ご報告】被災地からの声&チャリティーWS結果

7b2dc1c6.jpgもう1つのブログ(ダンサーとしてのブログ:「アメフーミン」)に記載したのですが、この度の震災に際し、チャリティーワークショップを行わせていただきました。結果、7万7000円を募金することができ・・皆さん共感頂き本当にありがとうございます。

また、自分のダンス生徒の子に被災地に居る子がいるのですが、その子から貰ったメッセージも載せていますので、以下にリンクを貼っておきます。

震災に遭われた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。


■アメフーミン:【ご報告】被災地からの声&チャリティーWS結果
  
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2011年03月19日

いま、必要なのは「ありがとう。」

prayforjapan5
余りにも未整理ですが・・いま現在も、ネット上、身の回り、色々なところで目にしていてどうしても気になるので書きます。

もう、お互いを否定しあうのはやめようよ。もっとお互い感謝しようよ。もっと言えば被災地から離れている我々が、全く別のところでモメてどうするの。




ネット上での報道批判や、発言力がある人への批判、「不謹慎」の是非などについての議論。これはもう改めて言うことではないですよね。

でも、他にももっと問題は起きている気がします(注:今回はあくまで、身の回りの、主にリアルでも繋がっている人間関係について書いています)。


例えば、相手を心配してかけたつもりの言葉、送ったつもりのメール、tweetなどが、その相手にとって「自分の状況を分かっていないくせにそんな事を言うな」という感情に変わってしまうこと。それを後から知って、心配していた側の人間が「ごめんなさい」と言うようなやりとり。

更には、デマやチェーンメールについて。これは始めた人に悪意があれば許されることではない。しかし、たまたま見聞きした情報を、確かに情報の真偽を確認しなかったのは不備だったとしても、それをまず自分の身近な人に伝えようと思った気持ちは、決して悪意ではないし、配慮が欠けていた訳でもない。あくまで不備(ちょっと極論ではありますが)。

もちろん、内容が誤りだった場合はそれを訂正する必要があるけれど、仮にデマを身の回りの人に広げてしまったからといって、必要以上に責任感を感じるものやめようよ。またそれを指摘する側も、「正しい情報はこうだよ」と伝えればいいだけで、そこに「自分の方が正しい」といったような、優劣を想起させる感情を加えてはいけないよ。


それから・・いま日本には色んな人がいると思う。実際に大切な人を亡くしてしまった人、大切な人と未だ連絡がとれていない人、親戚や友人にそういった状況にある人が居る人、仕事などを通じてこの状況下で間接的に辛い状況に立たされている人、日常生活で不安を抱え体調に影響が出ている人・・など。

他にも・・笑顔になろうと思いながらもなかなかできない人、頑張りすぎてしまっている人、頑張る前に自分をまずいたわらなければならない状況にある人・・日常を切り取れば、議論のきっかけになりそうな状況はまだまだあるでしょう。


でも、思うんです。今の日本(日本人)で、この状況に胸を痛めていない人などいない。皆それぞれに、何かを感じながら、苦しみを背負いながら、それでも何か行動したり、発言していたりする。

当然、極度の緊張下にあるために、時には言葉足らずになってしまったり、時には間違った判断があったり、時には自分を見失ってしまっていることもあるかもしれません。

でも、それらは全て、「行動している」もしくは「意識を自分だけでなく、外に向けている」から起きているのではないでしょうか。皆がそれぞれに辛い時に、誰かのことを考えている。それだけ、誰もが頑張っているんです。

だからこそ、自分に対して向けられた「行動」には、感謝の気持ちを持てたら、と切に思います。そしてもし出来るのであれば、一言「ありがとう。」と添える、もしくはそれが難しい文脈にある場合は、そっと心の中でそう唱える。それだけで、物事の見え方がすっと変わったり、楽になったりするのではないでしょうか。


「ありがとう。」


そう、自分が今ただただ願うのは(そして自戒の念も込めて)、お互いの「気持ち」や「行動」を讃え合おうよ。そして感謝しようよ。感謝の気持ちを集めて、もっともっと大きくしていこうよ。ということなんです。





と、本当に走り書きですが・・もしこの走り書きを読んで下さった方がいたら、またこの内容について何か考えてくださった方がいたら、その方に感謝します。



※もう一度書きますが、これはあくまで実際の日常生活に特に焦点を置いて書いています。国の判断や、ネット上の煽動などについては、話が複雑すぎるし、そしてまた新たな議論を生んでしまうので、ここでは考慮していません。その点については、どうかご了承いただけたらと思います。
  
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2011年03月13日

今回の震災におけるソーシャルメディアツール利用と「自己顕示欲」とのバランス

今回の震災においては、マスメディア報道の遅れ、電話回線のパンク(制限)などによりtwitter、mixi、Facebookといったソーシャルメディアツールが活躍したのはその後の報道でも明らかにされた通りで、今もなおそれらツールが重要な役割を担っています。

しかしその一方で、デマや煽動が蔓延するなど、これまで以上に「負」の部分も同様に目立ってしまいました。

これは今回の本論ではないですが、以前から書いているように、ソーシャルメディアツールによって作られた世界は、基本的にはリアルの世界と同じだと思っています。「情報は玉石混交」「見ず知らずの人の上情報には慎重になる」これって日常生活においては当たり前の事ですよね。電車の中などでたまたま耳にした話を、多くの友達にすぐさま携帯で送信したりするでしょうか。見ず知らずの人に道端で勧められた商品を、そのまま信じて購入するでしょうか。それはさすがに無いはずです。

* * *

それと同時に、今回更に気づいた事があります。それは、ソーシャルメディアツール(主にtwitter)利用においても「受け手が誰か」を多少なりとも意識する必用があるのではないか、という事です(※twitterは本来「自由なつぶやきツール」であり、それが良い点なのですが、今回はあまりそういう使われ方はされていないよね、という前提に立っています)。

この2日間、twitterで自分の発言がどんどんRTされていく現象が起きました。しかし、そういった方々からのフォローやリスト登録は全くと言っていいほど増えていません(非公開リストに登録されていれば良いのですが・・)。

これを見て感じたのが、今回もの凄く増えているtwitterのRTって、”うがった”見方をすると、RTしている人に「自己顕示欲」が働いているのではないか??という点なんです。

と、いきなり飛躍のある問題提起なので少し細かく書きます。これは非常にデリケートな意見なので言葉を選ぶのが難しいですが・・いわゆる「αツイッタラー」と言われるような、フォロワーが数千もしくは1万以上の人であれば、不特定多数の人々に対する情報の発信者であり、まさに「個人メディア」であると言い切れます。当然、発信した情報の受け手の顔が見えない代わりに、「メディア」としての責任感が伴います(この点についてここではこれ以上言及しません)。


しかし、フォロワー数が数十〜数百前半くらいまでの単位の場合、自分のフォロワーの方の顔が大体分かるのではないでしょうか。もしかしたらそれはリアルの人間関係とほど近いかもしれない。これはtwitterに限らず、よりリアルの関係性に近いmixiやFacebook
など(SNS)では更にその可能性が高い。

とした場合、自分がネット上で見聞きした情報をRTしたり共有する際に、それは果たしてフォロワーさんに必要な情報なのか?という意識も必要になってくるのではないでしょうか。また受け手となった人も、自分のよく知る人から送られてきた情報だからといって、それを更に自分のフォロワーの人に伝える必要があるのか?という過程を経ているかどうかも同様です。これが無いと、情報のばら撒きになってしまうだけでなく、デマなども拡散させてしまう。

ちなみに自分は今回、twitterにおいてまず情報を集め、マイミクの皆さんはまだあまりtwitterを使っていないので、速報性という意味で内容をボイスに転記してきました。まFacebookにおいては主に海外の友人(日本人以外の友人含む)や、日本にいる海外の方に対し(拡散による情報の伝達を目的として)、英語や他の言語のソース投稿したり、(言語を問わない)画像や動画の投稿を行ってきました。

一方でtwitterにおいては、ソーシャルメディアに限らず、ネットマーケティングの現場に長く関わる人間として、デマや煽動を防ぐ努力をしたり、RTの中で語られていない別の見方などを、自分の意見として発信してきました。


ところが今回の一連のソーシャルメディアツールの利用拡大を見ていると、困っている人を助けるための「拡散希望」は、それが真実であれば良いのですが、特定個人に対する批判などの発言や、不安を煽るだけのような発言さえもが、「右から左」に伝わり拡大しているように思えました。

それはもはや「受け手」たるフォロワーの方に意識が向いておらず、また(そうで無いと願いたいですが)支援・応援の気持ちでもなく、ともすれば先に問題提起したような、自身の「自己顕示欲」にすり替わっていないか?と思うのです。もっと言えば、「“自分の”コンテンツ集め」になってやしないか、とすら感じてしまう。

* * *

ソーシャルメディアツールはまぎれもなく「コミュニケーション手段」です。ブラウザのブックマークやブックマークツール(後者にはソーシャルな機能がついている場合もありますが)と違い、twitterやSNSにおいては自分の発言が「双方向」になります。つまり、コミュニケーションが必然的に生じる。逆に単に情報をメモしておきたい(=コンテンツ集め)のであれば、twitterにはお気に入り機能もあるので、あくまで個人として関心のある内容はRTではなくお気に入りに登録するだけでも良い。

上記のようにソーシャルメディアツールにが形成する人間関係を考えた場合には、「知らない人の情報をRTや共有するのであればそのソースがどんな人か確認する」「情報を選別する」必要もあるでしょうし(そこで誤報の拡散が防げる可能性もあります)、また「それを自分のフォロワーやマイミク、フレンドの方々も見るんだよな」という意識も必要になります。またRTした以上は、ソース元の人をまだフォローしていなかったのであれば、「RTをきっかけにフォローしてみても良いのではないか」と思うんです。

もちろん、「自己顕示欲」自体を否定している訳ではありません。ネットは自由な自己表現・情報発信の場であり、そしてそれをより容易に実現させてくれている。しかし、今回のような局面においては、それは求められていないのではないか?という意見です。なぜなら、今回多く発信されているのは「個人の意見」ではなく「情報の引用」であり、それを目的とするのであれば、信頼できるソース元を1度共有すれば済むのではないかと思うからです。

まだ暫くの間、震災に対するtwitter利用は続くでしょう。ここで皆さんにおいては、自分のソーシャルメディアツール上の人間関係がどうであるか、自分はどのようにそのツールを使いたいのか、今一度冷静になって考えてみて欲しいと、今回強く思いました。


※この記事はあくまでソーシャルメディアツールの利用方法についての意見であり、震災自体に対する姿勢・意見は自分のtwitterをご覧頂くことでお分かり頂けると思います。


【3/16追記】
時間がたつにつれて、これまでそこまでソーシャルメディアツール(特にtwitter)を使わなかった人たちがどんどん利用頻度を高めています。情報のインプット用としては良いのですが、アウトプットについては少し冷静になって欲しいです。

我々のように被災地から離れていても、確かに(特に一人で居たりすると)恐いし、誰かと繋がりたくなる。そういった時に地震があると、「地震だ」だけのtweetが大量に流れます。でもそれは、肝心な情報をTLの中に埋めてしまう可能性もある。

そんな時、仲間同士でのtwitter利用であれば、相互フォロー同士で形成された「ビッグチャット」用途を活かせばいいと思います。コミュニティの中の誰か一人にReply(@)で話しかければ、相互フォローしている仲間にだけそれが見える。で、そこにかぶせていけばいい訳です。もしくは、他のSNS(最近使ってなかったものを仲間で復活させてもいいと思います)に分散させるとか。※もちろん、ネットインフラ維持のため、堪えることができる内容(tweet)はぐっと堪える、も時には必要と考えています。

※合わせて、著名な方々やマスコミ報道の「言葉の端々」をつかまえたDisや論争も、できれば減っていってくれたらな、と願っています。。

* * *

3月11日は1日のtweet数が1億7700万と発表されました。それを支えたtwitterのインフラは本当に凄いし、感謝しています。と同時に、もし万が一いまtwitterが落ちたら大変なことになる。

皆さんは、ソーシャルメディアツールの利用方法の区別(利用自体が悪いとは言っていません)について、いま一度冷静になってみてはいかがでしょうか。現在、インフラのスタッフの方々は、きっともの凄い努力をされています。

※ここから先は、皆さんそれぞれの考え方と、ツール利用に「より慣れること」に委ねようと思います。




  

2011年03月02日

Webマーケティングのサミットに登壇します!(ちょっとだけ)

WOMJ今回は、ダンス関係でも本業関連でもなく、1マーケターとしてのご案内です。

自分が社外で参加している団体、WOMマーケティング協議会(WOMJ)が、来たる3/16(水)に大規模なサミットを開催します。


WOM(Word Of Mouth)=クチコミのマーケティングというとちょっと怪しい?響きがしますが(笑)、要はブログやTwiiter、Facebook、mixiといった「ソーシャルメディア(またはCGM)」上で、企業がどうやって消費者と良い関係を築くか、もしくは、これらソーシャルメディアの、企業による誤った使用をなくしインターネットマーケティングを健全に保とう、というのがこの任意団体の主旨なんです。

自分はこの分野の海外での成功事例やメソッドの白書の翻訳発表セッション(16:05〜)で、プロジェクトメンバーとして少しだけ登壇します(喋る機会あるかどうかは分からないけれど)。※ちなみに個人として参加しているので、プログラムに個人名は出ていないですが。


なおチケットは10,000円となっていますが・・セッションのメンバーを見て頂ければ決して高くない事がお分かり頂けるはず。しかもこのサミットではいわゆる事例の紹介に留まらず、ソーシャルメディアマーケティングの抱える“課題”や“可能性”について、広告主(事業会社)・広告代理店・ネットメディア・リサーチ会社・Webサービス企業・さらには経済産業省からもゲストを招いてのサミットとなります。

なので「事例だけ聞いても、それをそのまま自社には落としこめない・・」といった方も、ここでその「考え方」を持ち帰って頂き、それぞれの企業・サービス・商品に当てはめて応用して頂くことができると思っています。

ネット分野、広告・マーケティング分野に居る方に関わらず、広くビジネスパーソンの皆さんや、就職を控えた学生の皆さん(にはこの費用はさすがに高いかもですが・・)にも聞いて頂きたい内容がもりだ沢山!のサミットです。当日もしご都合がつく方は、ぜひお越しください!


※将来はここに、運営側ではなくゲストとして招かれるような存在になりたいなぁ・・と思いつつ、まずは運営側として、当日は早朝から頑張ってきます!


* * *

WOMマーケティングサミット2011プログラム◆09:00〜09:05 Welcome Speech

 WOMマーケティング協議会 事務局長
 蠹田魅僖屮螢奪リレーションズ シニアコンサルタント
 細川 一成

◆09:05〜09:10 サミット開会の挨拶

 WOMマーケティング協議会 理事長
 ビルコム蝓‖緝充萃役兼CEO
 太田 滋

◆09:10〜10:10 KeyNote.1 『調整中』

 Ogilvy Regional Strategy Director
 John Stauffer

◆10:15〜11:15 KeyNote.2 『ソーシャルメディアマーケティングの現状とその計測的側面〜効果測定の意義とその手法の詳細〜』

 ネットレイティングス蝓‖緝充萃役社長
 千葉 尚志

◆11:30〜12:30 WOMMA Summit 2010 報告

 WOMマーケティング協議会理事

◆14:00〜14:15(A会場) Welcome Speech
 
 事例研究運営委員会委員長
 アジャイルメディア・ネットワーク蠡緝充萃役社長CEO
 徳力 基彦

 海外事例研究委員会 委員長
 螢妊献織襯レージ 上級執行役員Twitterカンパニー EVP
 CGMマーケティング 取締役COO
 佐々木 智也

◆14:00〜14:15(B会場) Welcome Speech

 ガイドライン委員会委員長
 ブロガー
 藤代 裕之

 効果測定メソッド委員会委員長
 蠻酳麁横庁戰瓮妊アパートナーズ メディア環境研究所主任研究員
 森永 真弓

◆14:15〜15:00(A会場) 『マーケティングは全てWOMへ帰結する』

 花王蝓〆鄒センターWeb作成部 グループリーダー
 板橋 万里子

 NEC CRM本部宣伝部 WEBコミュニケーショングループ マネージャー
 田中 滋子

 UCCホールディングス蝓EC推進室 係長
 吉場 麻紀

◆14:15〜15:00(B会場) 『WOMJガイドラインの浸透と今後の課題』

 螢ーラバズ 代表取締役CEO
 佐野 真啓

 螢▲ぅ好織ぅ襦ー萃役最高コミュニティ責任者兼@コスメ主宰
 山田 メユミ

 経済産業省 商務情報政策局 情報経済課 課長補佐
 吉川 徳明

◆15:10〜15:55(A会場) 『フェイスブックを活用したユニクロのグローバルクチコミマーケティング』

 螢罐縫ロ グローバルコミュニケーション部  リーダー
 松沼 礼

◆15:10〜15:55(B会場) 『ソーシャルメディアのマーケティングへの影響』

 明治大学 商学部 准教授
 水野 誠

 効果測定メソッド委員会委員長
 蠻酳麁横庁戰瓮妊アパートナーズ メディア環境研究所 主任研究員
 森永 真弓

 廣告社CMS局CP2部 統括部次長
 中島 正之


◆16:05〜16:50(A会場) 『女子中高生向けケータイサイトでのWOM展開』

 蠻酳麁横庁戰瓮妊アパートナーズ iメディアソリューション局ソーシャルメディアビジネス部部長
 永井 隆太

 螢圈璽優好函〃弍調覯莠室篠
 佐藤 竜史

◆16:05〜16:50(B会場) 『海外から学ぶソーシャルメディアマーケティング〜WOMMAホワイトペーパーより

 海外事例研究委員会 委員長
 螢妊献織襯レージ上級執行役員Twitterカンパニー EVP
 CGMマーケティング 取締役COO
 佐々木 智也
 他 海外事例研究委員 ←【☆ここで出ます】

◆17:00〜17:45(A会場) 『WOM、ソーシャルメディアは、集客や利益拡大につながるか!?』

 螢▲汽帖 ディ・ケイ 第2コミュニケーションプランニングユニット 第7CP局長
 井上 一郎

 衫鰭雰弉茵web事業部長
 奥谷 孝司

 螢哀譽ぅ后‖緝充萃役
 中村 仁


◆17:00〜17:45(B会場) 『愛されメディアの作り方』

 ガイドライン委員会 委員長
 藤代 裕之

 蠧蒜篆景硬豕本社 大手小町 編集長
 稲沢 裕子

 螢縫錺鵐粥‖緝充萃役社長
 杉本 誠司


◆17:55〜18:40(A会場) 『ソーシャルメディア時代のマーケティングの期待と課題』

 アジャイルメディア・ネットワーク蝓‖緝充萃役社長CEO
 徳力 基彦

 アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc.
 個人事業部門 マーケティング統括副社長
 中島 好美


◆17:55〜18:40(B会場) 『ソーシャルメディアで人生変わりましたか?』

 蠹田漫シニア・クリエイティブ・ディレクター/サトナオ・オープンラボ主宰
 佐藤 尚之

 蠻酳麁横庁戰瓮妊アパートナーズ エグゼクティブクリエイティブディレクター
 佐藤 達郎

 螢妊グナ 代表取締役
 梅崎 健理


◆18:40〜19:00(A会場) RuminationSpeech

 事例研究運営委員会 委員長
 徳力 基彦

 海外事例研究委員会 委員長
 佐々木 智也

◆18:40〜19:00(B会場) RuminationSpeech

 ガイドライン委員会 委員長
 藤代 裕之

 効果測定メソッド委員会 委員長
 森永 真弓

◆19:30〜21:30 懇親会

==================================================================

ご参加頂ける皆様と共に、理事・事務局一同全員参加で、
ご登壇者の方々と有意義な情報交換、
意見交換が出来ればと思います!

是非、ご参加ください!


■WOMマーケティングサミット2011概要

◆主催:WOMマーケティング協議会
◆日時:2011年3月16日(水) 09:00〜19:00
◆場所:六本木アカデミーヒルズ40F

◆参加費用
【全日参加】
一般:10,000円
法人会員:3名まで無料(4人目以降は1人7,500円)
個人/学識会員:7,500円

【午後のみ参加】
一般:9,000円
法人会員:6,500円
個人/学識会員:6,500円


◆参加申し込み(e+)
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002052797P0050001P006001P0030001
お申し込みは先着順となりますので、お早めにお買い求め下さい!

  
Posted by funkaholic at 02:42Comments(0)TrackBack(0)WOM

2011年02月03日

ダンス関連のブログを移転しました!

以前にも何度かお知らせしてますが、マーケター×ダンサーという立場にありつつも、このブログは比較的、マーケティング寄りの内容に寄せていきたいため、ダンス関連の情報は以下に移転しています。

■blog:アメフーミン(ameblo)

■動画:YouTube


ちなみに様々なCGMのアカウントはこちらです。

情報が分散して申し訳ありませんが、ご興味のある分野だけでもご覧いただけると幸いです!


FOOMIN'  
Posted by funkaholic at 23:04Comments(0)TrackBack(0)dance

2011年01月01日

旧年中は大変お世話になりました。

例年だと友達で集まって飲んだりクラブ行ったりしている大晦日の夜。今年は敢えて一人でテレビを見たり本を読んだりしながら、ぼけーっと過ごしていました。

でもその中で何度も何度も頭に浮かんだキーワード。2010年は「会社/ダンス/社外活動」「公/私」ともに本当に多くの人に支えられ、助けられ、励まされ、応援していただいて乗り切った1年だったんだなぁ、ということ。

そんな今年を振り返り、思い出す意味もありmixi、twitter、Facebook、amebloをずっと開いていたのだけれど、こうして一人暮らしの部屋に一人で居ても、まったく一人である気がしない。「それじゃ一人の意味ないじゃん」という事ではなくて、会っていてもいなくても、意識の中では実際それだけの人達に囲まれ続けておいて、そして今年新たな出会いもあり、今の自分があるんだなと。

* * *

年越しの瞬間は、PCもテレビも携帯も全てOFFにして、キャンドルだけを灯して床に大の字になって瞑想?していました。今年お世話になった人達・・家族、友人、職場の同僚、社外の仲間や先輩方、そして自分のダンスレッスンについてきてくれた生徒の皆。そんな人達の顔を順番に思い出していた。

きっと2011年は、ものすごく大変な「変化の年」になる筈。けっきょく終わってみれば毎年そうではあるんだけど、恐らく今年は更なる真剣勝負の年になるはず。それが分かっているだけに今日は珍しく少しナーバスになっていたりもしたけれど、でもこうして1年間を「人」というキーワードで切り取ってみたら、頭の中がすっと楽になった。

こうして一旦リセットをしたうえで、今年具体的に何をどうしていくかは今日これから、元旦の1日を使ってまずはアウトラインから考えていこうと思います。でも自分の本質部分が大きく変わることはないと思うので・・きっとこれからもあれこれ試行錯誤して、七転び八起きまたは七転八倒で(それじゃダメか)皆さんに色々と相談したり、時にはまた迷惑をかけてしまうんだと思います。
※ただそうして自分が経験したことは、成功/失敗ともに直接の対話や日記などで結果や感想をフィードバックしていけたら、と思っています。

そして!話は変わりますが今年は「FOOMIN'」生誕10周年の年!2001年の9月にStudio Hearts(現boogiezone utopia)に通い始め、師匠のizumiさんに頂いた大切な第2の名前。これは、たとえ小規模でもいいから何としても祝わなくては!(できれば元祖ふーみんこと細川ふみえさんをSpecial Guestで呼んだりしたいんだけど。笑)


そんなこんなで、いつまでたっても安定感のない自分ですが・・引き続き、何卒宜しくお願い致します!

* * *

多大なる感謝と、皆様のご健康・更なるご発展の祈願の気持ちを込めて。
2011/1/1 FOOMIN'  
Posted by funkaholic at 00:46Comments(0)TrackBack(0)diary

2010年12月31日

「公私混同」ソーシャルメディア利用のメリット・デメリット

2010年はtwitterが大ブレイクし、その中で、個人が、個人でありながら仕事用途でソーシャルメディアを使うケースも、ブログ→SNSを経てtwitterで大きく拡大しました。ところがこのような流れのなかでよく耳にしたのが、「ソーシャルメディアのアカウントを仕事とプライベートで分けるか否か」という議論。これは「仕事/プライベート」「分ける/分けない」といった2分法では(それぞれの言葉の定義が広いため)なかなか話が難しくなってきます。なのでここで双方のメリット・デメリットを少し整理してみようかと思います。


ソーシャルメディアの「仕事利用」。その目的や具体的な用途は以下のようなものでしょうか。



  • 個人として情報や意見を発信し、メディア(媒体=CGM)となる

  • 異業種交流会、勉強会、セミナーなど「リアルの場」で知り合ったと、ビジネスのスタンスで交流する/関係性を強める

  • ネット上での共通の趣味関心などから、非リアルでありながら交流する/関係性を強める


※ここでの「仕事用途」からは企業の公式アカウントや「中の人」など、企業としてのソーシャルメディア利用は除きます(この場合は完全に個人ではなく企業の1スタッフとしての立場だからです)。


一方、当然ながらプライベートでの人間関係の維持/交流/強化を目的としてソーシャルメディアを利用する場合もあります。twitterで言えば、@によるフォロワー同士での複数人での会話(=ビッグチャット)などがその代表例でしょう。


ここで、前述の議論について、メリットとデメリットを書き出してみます。

■メリット
・急に話は大きくなりますが・・社会学の研究対象でもある、第32代アメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルトがとった「炉辺談話(fireside chats)※」のように、仕事用途での情報発信を主体とする人が、趣味や私生活、時には感情的な部分を見せることで、そこに「人間性」が垣間見え、関係性が強化される(と言うと大袈裟ですが、つまりは普通の「人対人」のコミュニケーションに近くなる)。
※当時の最新メディアであるラジオを通じて国民との対話を重視し、自身の私生活などまでも話題とすることで国民の支持を集め、アメリカ政治史上で唯一四選されたというエピソード(出展:Wikipedia)

・読み手にとって普段は接しない情報を発信することで、情報の「選択的接触」を崩し、新たな気付きを与える可能性がある。


■デメリット
・読み手(ブログ読者やSNSのフレンド、twitterのフォロワー)にとって、ブログであればカテゴリ分け、SNSであれば日記のタイトルなどでおおよそ内容を判別し、「読む/読まない」を判断することもできるが、しかしtwitterの場合、複数のジャンルの情報がタイムライン流れてくることでタイムラインが埋もれる事をを嫌う人もいる
・そもそも読み手が特定の情報のみ~仕事もしくはプライベートのどちらか~を望んでいる場合、その双方を強制的に発信してしまう


* * *

今回、この議論について結論をまとめるつもりはありません。ただ、上記のように整理をしてみようとしたところで、実は上記の「プライベート」にも、以下のような「幅」があり、それをどこまで「プライベート」と呼ぶかは人によっても違うし、また同じ内容であっても、それが許される人とそうでない人、許される場合とそうでない場合があると感じています。


<様々な「プライベート」>



  • 趣味に関する情報収集や、それに基づく発言

  • 個人の私生活(食事や出かけ先に関する写真投稿や発言)

  • 仕事や生活に関するの愚痴

  • (主にリアルの)特定個人間でしか分からない会話

  • 親しい友人にのみ言うべきような話

  • 相手を特定しない、たんなる“つぶやき”

  • 酔っ払った勢いでの発言



例えば、ブログで生計を立てているような人(当然、読者も沢山いて「メディア」となっています)が、極めて限定的な人にしか分からない内容(しかもリアルでの人間関係に関すること)などを発信したとします。この場合を、この例だけで「良し悪し」を決められるでしょうか。読み手によっては「こういう話はどこか別のところでやってくれ」と思うかもしれません。別の人は「この人もこういう側面があるんだ」と感じ、よりファンになるかもしれません。



また、こんなケースもあると思います。

■メリット:その他のケース
ちなみに・・また違った切り口として、(自分の例になってしまいますが)自分はマーケターとダンサー、2つの立場を混同して利用しています(後者は仕事とも趣味とも、またはプライベートとも取れます)。これはセルフブランディングに非常に役立っていて、ネット上での交流が主である方にリアルの場でお会いした際、「あ、ダンサーの方ですよね」と覚えていて頂けることが多い。そんなケースもあったりします。


■デメリット:その他のケース
こうした「仕事用途」というのは非常に線引きが曖昧です。また業務でこうした領域に深く関わっていない人にとっては、非常に「分かりにくい世界」でもあります(「分からない方が悪い」とは一切思っておらず「どちらかといえば分かりにくいほうがよくない」とは思っています)。
そのため、例えばリアルの人間の友人同士、恋人同士などで悩み相談やケンカなどをしたすぐ後に、ソーシャルメディア上でまったく別の顔で発言をしていたりするのを見て、相手の気分を害してしまうこともあります(自分も経験があり、その際にはリアルの世界できちんとお詫びをしましたが・・)。
※そもそも「ソーシャルメディア」も色々あるので、個々のソーシャルメディアごとに話は変わってくるかもしえません。


* * *

と書いてきて、やはり結論を出すつもりはないのですが、1つだけ「やってはいけない」と思うのは、このように曖昧な「場」であるが故に、受け手・読み手たる人は発信者の発言を様々な解釈で受け取ります。そして様々な反応を返してくれます。また、発信者たる皆さんも、「公」「私」を、自分なりに明確に線引きできているかというと、それも非常に難しい。

そんな状況の中で発信者となる人は、(明確なガイドラインでも明示していない限りは:いかなる利用法にせよ個人としてのソーシャルメディア利用でそこまでやる必要はないと思っていますが)「自分はこのように使っているから、このようなRTは困る」といったような事を言ってはいけない。そもそも、ネット上で世界に公開されている情報である訳ですし、そこに表現されていない部分を第3者がコメント、リプライやRTなどで補足したとしても、それはリアルのコミュニケーションでも起こりうる(むしろリアルでこそ起こる)、極めて自然な行為だからです。



以上、まとまりのない投稿になってしまいましたが・・先ほど自分のtweetに対して幾つかご意見を頂いたので、140文字では表現できない部分も含め、ざーっと書き出してみました。


ちなみに以下は極めて私見になりますが、ただ結局ソーシャルメディアは「人そのもの」。なので用途を分けるかという議論は、リアルの世界での会話を「相手によって区別するか」とも近いものがあり、それもまたケースバイケースで、先ほど述べた「意見や関心事に幅がある/相手に合わせて空気を読める」、「直感的な発言が良い/何でもかんでも話しすぎる」・・など、同様の「賛否両論」があるのかなと思います。

つまり、ソーシャルメディア上のコミュニケーション力は当然、属人的なものだし、それはリアルのコミュニケーション力と直結する。結局・・まずはリアルでのコミュニケーション力を磨きなさい、ということなのかな、と自分では思ってしまいました。


2010年ももうすぐ終わりですが・・この1年、自分自身にとっては、マーケティング界においてはtwitterが、ダンサーとしてはSNSやYouTubeが、大きく人間関係を広げてくれました。正にソーシャルメディアに助けられた1年。とはいえ今回書いたような課題は自分自身でも感じているので、来年以降も、引き続き考えていこうと思っています。

  

2010年12月22日

「オウンド・ソーシャルメディア」という考え方

今年よく使われたマーケティング用語の1つに「トリプルメディア」というものがありました。

・ペイドメディア(Paid Media):「買う」メディア=いわゆる「媒体」
・オウンドメディア(Owned Media):「所有する」メディア=自社サイト(のメディア化/コミュニティ化)、顧客・会員など
・ソーシャルメディア(Social Media)※:ブログやtwitter,Facebookなど

※ここではSocial Mediaを「媒体」に近い意味で捉えていますが、自分の考えるSocial Mediaの定義は以下のようなものです。

それでは「ソーシャルメディア」における「メディア」は、上記のどちらにあたるでしょうか。そう、「コミュニケーションの媒介手段」の方なんです。決して「情報媒体」ではない。もっと言うと、「情報媒体」であるためには、(これも「メディア論」的になってきますが)幾つかの一定の機能を持たなければならない。例えば「A:速報性や独自性があり、一個人では入手できない情報を発信できること」、「B:世論を代表していること」、「C:権威ある正しい情報であること」など(これはまだ私見の段階なので、これから情報を集めていこうと思います)がそれにあたると思います。

【関連記事】
ソーシャルメディアに対する「誤解」とは(1)
ソーシャルメディアに対する「誤解」とは(2)



ここ最近、自分がWOMJという組織に所属しソーシャルメディアマーケティングに関する情報を集めていたり、現業でその領域の担当をしているからか、社内や社外でよく「ソーシャルメディアを使いたいんだけど、アドバイスが欲しい」と相談されるようになりました。ただ残念ながら、その最初の段階での動機は、「十分な広告コストがない」「話題喚起性がある(からクチコミが起こるはず)」「新しい試みをしたい」といったような、上記の自分の定義における「媒体」という側面でソーシャルメディアを捉えた場合の相談が多いなぁ、とまだ感じています。

そういった際、ご相談下さった方に必ず聞くようにしているのは、

「ソーシャルメディア」とは、「(主にオンラインの)ソーシャルメディアツール(≒CGM:Consumer Generated Media)を使っている人(や集団、“場”)」だけとは限らないでのでは??

という事です。


例えば、その商品やサービスが何かしらの会員制度を持っていて、その中に一定比率の「お得意様」がいる。もしくは「リアルで行っているサービス(各種のLiveやイベントなど)などで一定の集客ができている」とします。これらの人は、冒頭の「トリプルメディア」でいうと、「オウンドメディア」になります。

自分はここに「灯台下暗し」があると思っています。「コミュニケーションの媒介手段」としての意味でソーシャルメディアを考えた場合、その「メディア(=個人や集団、“場”)」が与えてくれるものは、
・商品やサービスに対する不満/改善要望/お褒めなどの意見
・商品やサービス利用者同士の意見交換(この場合は比較サイトなど第3者サイト上で行われますが)
・商品やサービスの(人間の自然な営みとしての)、日常生活やネット上でのクチコミ

だと思います。



さて。もうお気づきと思います。これって「ソーシャルメディアがもたらしてくれる恩恵」として、色々な所で書かれ、論じられている内容と同じなんです。

ではどうするか。答えは至ってシンプルです。まずは自分たちの顧客やメルマガ会員など(オウンドメディア)に対し、商品・サービスに関するアンケート調査を行い、その結果を商品・サービス開発にフィードバックしたり、場合によってはサイト上やニュースリリースなどで公に開示する※。もしくは彼らの顧客満足度を高める努力をする(会員インセンティブを与える、といった話に限らず、まずはお客様サポート体制を改善するなど)。
【※参考】
・お客さまのご意見に対する取り組み(ライフネット生命)
・トルノスお客様の声(トルノス)


つまり、「トリプルメディア」論における「オウンドメディア」の中には、(コミュニケーションの媒介手段)として捉えた場合の「ソーシャルメディア」を多分に内包しているんです。



よく「ソーシャルメディアは“魔法の杖”ではない」と言われます。これは全くその通りだと思います。特に「十分なマーケティング(広告)費用が無いから・・」といって「無料で使える」「自社商品・サービスの外にある」ソーシャルメディアによるマーケティングを検討されている方は、まず既に皆さんのもとに集まっている「オウンド・ソーシャルメディア」たる方々(お客様)との関係性の構築・強化から取り組んでみることをお勧めします。

加えて・・この場合のコミュニケーションの対象は「自社のお客様」なので、仮にクレームを頂いたとしても、それは「良いお客様」であり、外の世界のソーシャルメディアに踏み込んでいく際にどうしてもテイクしなければならない、万が一の“炎上リスク”とは大きく異なります。


※もちろんこの論は商品・サービスによっては当てはまらないかもしれません。ただ今年を通じて自分が一番強く感じたのがこの考え方であり、ひいてはこれは「お客様の声を聞く」という、極めてプリミティブな商いの基本にも通じる話だったりもするので、今年のまとめの1つとして、また今後の自身の検証課題の1つとして、ポストしておきます。



  

2010年10月27日

広告主の担当者も、もっと(広義の)セミナーに行くべきだと思う。

いつも拝見させて頂いているsmashmediaさんのtweetでふと思い出したことなんですが、広告系のセミナーには広告主からの参加者がいつも少ない印象を受けます(広告代理店、もしくはソリューション事業者の方が多い)。逆に、ASPサービス主催のセミナーなどは当初から広告主を(見込客として)対象としているので広告主の方が多かったりしますが。

自分はその「広告主」の現場(かつマネジャー)という立場の人間なのですが、基本的に、広告/販促/マーケ/PR/SMM/クリエイティブ/ツール/ソリューション/事例セミナーや勉強会/懇親会/オフ会など(区分けはMECEではないですが列挙してみました)に出来る限り参加してみるようにしています。※このご時勢、なかなか経費もおりないのでほぼ自腹で行ってますが(汗


<ここから話題を「広告系」セミナーから「広義のセミナー=講義や勉強会など全般」に広げます>


で・・正直、(広義の)セミナーの中には「当たり外れ」もあります。それは「内容自体が薄い、ネット上で言われていることと大差ない」ような場合と、「自分のサービス・組織」にはそぐわない、の両方です。前者の場合は純粋にがっかりすることもありますし、後者についてはそもそもセミナーで語られる内容は「そのサービス・ソリューション・顧客」がマッチして始めて事例となっている訳ですから、中にはどうアイデアを転がしても自分のところに当てはまらない場合もある。

* * *

と書いたところで、それでもなお自分が重要と思っているのはこの「自分のサービス・組織に当てはめて考える」ということなんです。

セミナーに参加していて、最後の質疑応答などでよく見る光景が「会社の経費で来ているんだから、帰ってすぐ提案に使える内容を知りたい」という意見。でも、それは違うと思います。例えばインプットが中心の(=狭義の)セミナーであれば、それはあくまで「ケーススタディ」。それを自分の置かれている環境にあてはめて、アイデアの種にしたり、社内稟議やクライアント提案のヒントにする、そういう思考法を身に付ける、ことこそがセミナーに参加する意義であり、「お土産」なのではないかと思うんです。

更に言うと、この感覚はネット上に上がっているレポートを見るだけでは決して体験できない。講師の方が話しているその瞬間に頭をフル回転させて、その場で直接、もしくはtwitterでインタラクティブに質問を投げかけてみたりする。このテンポで普段から仕事をしていれば、無駄な会議やブレストはきっと減っていくはず。

また、インタラクティブに行われる勉強会/懇親会のメリットは明確で、「違う現場にいる同じような立場の人たちと意見交換できること」。この関係は会が終わったあとも続いていくし(そういう意味では個人としてで良いので、公開できるtwitterアカウントは持っておいたほうが良いと思います)、同様のことは前者のセミナーでも、隣に座った人と休憩時間などにちょっと立ち話をするだけでも実現できる。

* * *

というように、「(広義の)セミナーに行く」ということは、=参加費や仕事を抜ける対価に応じた「即効薬」を得るということではなく(だからこそ「得るものがなかった」「レポートが出せない」という発想になってしまう)、あくまで自分の現在の組織・サービスにおけるアイデアブレストや社内での通し方などを、(そこで会話した内容だったり、出会った人とのその後の意見交換などを経て)促進させるきっかけ作りなんだと思うんです。

だからこそ、セミナーに参加したら、いつか何かしらの形で(もちろんそれはその場で聞いたことと全くかけ離れていてもいいんだと思います)社内に対して、お客様に対してアウトプットしていかないといけない。そうでないと、社内の上司はいつまでたってもこうした社外の活動すらも「即時的な費用対効果」でしか評価してくれないでしょうから。
  
Posted by funkaholic at 11:39Comments(0)TrackBack(0)business

2010年09月09日

「ECの未来を語る」座談会レポート(1)

すっかりレポートが遅くなってしまいましたが・・去る8/19に、北欧雑貨のECクラシコム社長の青木耕平さん※と初めてお会いしてきました。
※twitter上で自分の「ECサイト」「お客さま主義」関連のtweetをよく拾って頂き、逆に自分もまたよく拾わせて頂いていたので、「想い」が似ているんだろうな、と思っていましたが、お会いしたところ実際イメージ通りのお方でした!

ちなみに今回はセミナーや会食などではなく、「ECの未来について考える」といったテーマの座談会に傍聴者として参加してきたんですが、何と参加者は自分が長年ECのマーケターという立場から「ネットビジネスにおけるお客さま主義」の考え方※について勉強させて頂いていたsmashmedia河野さんと、同じくtwitter上で気になっていた、「組織論とお客さま主義のジレンマ(これ、事業会社の中の人ならみんな悩む課題のはず)」などについて興味深いブログ記事を書かれているフジイユウジさんという嬉しいメンバー。

※河野さんはコールセンターの現場や事業運営側の立場(=中の人)のご経験があるため、同様にアパレルやコールセンターの現場を経てECのオンラインマーケターに転身した自分としては「ECサイト運営ってこういう事あるよね」「ECサイトってそもそも『ネット』である前に『商い』なんだよね」などの「中の人」目線ならではの問題提起に非常に感銘を受けていました。もちろん「オンラインマーケティング×ECサイト運営×お客さま主義」という「ビジネス全般」を視野に入れた考え方も然り。


さて。今回のレポートでは、まず座談会から気になった意見を幾つか抜粋し(抜粋の都合上、一部文章のつながりなどを編集しています)、最後に自分の感想を書いておきます。※原文=完全なメモは後ろにつけておきます。

なお内容が非常に濃かったため、前編の今回は主に「事業運営の視点」から、「そもそもECサイトとは?」議論にフォーカスしています(後編では「ECサイトにおける顧客とのコミュニケーション」についてまとめる予定です)。

* * *

<以下、座談会から抜粋>

K:河野さん
A:青木さん
F:フジイさん

■はじめに:座談会開催のきっかけ
A:
・なぜECについて話したかったか。そういう場はあるが、同業では戦術的な話になってしまい、マーケターやエンジニアと話すと技術論になる。そこで現場の立場で藤井さんと話したかった。河野さんも顧問なので関わって欲しかった。ECがこうあって欲しい、のヒントがあるのではないか。クラシコムは年商1億に届かない程度。河野さんはBOOKOFF。大小さまざまな立場で共有したい。



■集客について
F:
・自分が関わっているECは実店舗がある。「ここがECはじめたのか」でお客さんが着いてしまう。ゼロベースで始めた青木さんが広告を打たなかったのがすごい。でも自分も看板以外で、リスティングはギリギリまでガマンした。
・店舗に来れない人のためにECを始めた。SEOはもちろんやっていた。ECはSEOがうまくいきやすい(品番とかでLPが山ほどあるから)。

K:
・BOOKOFFの話。在庫僅少のものと大量にあるもののマーケティングは違う。1点ものはお金のかかる広告をやってもムダ。売り切れのページに誘導するだけ。クラシコムはメルマガでうまくいった。リスティングやるなら在庫連動しないとダメ。


■理想のECとは
F:
・そもそも「通信販売」なのでは。通信販売には歴史がある。もっとプリミティブに言えば「商い」である。物流は進化したが、それ以外はそこまで変わっていないのではないか??・深夜空いていなかったり、距離が離れていたり。そういったGAPをネットで埋めている(※今後のECを考えた時に、決済・物流の進化はあるだろう)。

A:
・昔アメリカでカタログ通販が生まれた頃から、通販で売れやすいものは変わっていない。健康食品、衣料品、食品とか。ところが最近はEC=バーチャルなお店となり、通販には向かない商品が売れている傾向も(配送が困難だったり)。

K:
Amazonが宝石を扱ったからボロ儲け、は△。一番儲かるのは送料(or儲かるのは粗利が高いもの)。
ECをキチンと定義する必要がある。距離/時間のGAPを埋めるだけなのはECではない、単なるネット「通販」。本屋の取り寄せは(客注)素晴らしいが、取りにいく手間がある。これを一般消費者に解放するのがネット書店の定義。ニッチなものにまで注文が出せるからこそlongtail。

F:
ECは店舗より安くて当然でしょ?と思われているが、実際は維持費が高い。サポートを増員したくてもコストがない。製造のグローバル化により粗利が高くなれば、ようやく成り立つ。


■ECに「楽しさ」はあるのか??「自動販売機型」の進化
K:
自分はドンキホーテは嫌い。家電量販店も大半の人にとっては楽しみではない。買う事が目的の人は「買えないこと(見つからない、遅いとか)=ストレス」求めているのは高機能の自動販売機。一方で目的が曖昧な人は店の回遊を楽しめる。※「自分がやりたいこと(事業者都合)」だけをやっても失敗する。

F:
Amazonが怖いのは、決済、倉庫、物流すら解放して、モール化が進んでいる。楽天と圧倒的に違うのは、この場合、消費者が「Amazonで買ったと思う事」。近未来はGoogleのチェックアウト機能。Googleで検索してGoogleで買う。それこそ自動販売機でよい。GoogleでなくてもAmazonでもいい。



<ここだけ自分の考え>
買い物だけをしたいターゲットにとって、自動販売機型のECは間違いなく成長する。だがそれ以外にもターゲットや市場はある。クラシコムさんやウチの場合の「近未来のEC」は「生活や新しい価値観の提案(=メディア化)」ではないか??

→市場がまだ狭い場合は、そもそも動機が強い人向けのサイトでも、楽しさを伝える啓蒙は必要なのでは??(自動販売機としての機能の追及と、啓蒙=市場拡大コンテンツの共存)

※クラシコムさんでいえばそもそも扱っている商品を買って、「フィット」する暮らしを目指す、といったような「生活の提案」とか/ウチで言えば海外個人手配旅行(⇔パッケージツアー)の楽しさの啓蒙や、逆に初心者の不安を払拭するようなコンテンツ。



■最後に&問題提起
K:
「儲かるEC」の話。インターネットで誰でもお店を持てるようになった。そういう人たち(小さくても、ニッチな良い商品を扱っている人たち)が食べられるようになることが大事。皆が何億、という話ではない。本来、ECの魅力はそこ(誰でもお店を持てる)だったはず。



これって、シンプルだけど究極的な話ですよね・・と、抜粋だけでも長くなってしまいましたが、今回感じたのは「ECは岐路に立たされている」ということ。昔「Googlezon(懐かしいですね)」という未来の予言動画がありましたが、あながち間違っていない。そんな中で、MECEな区分けではないですが「指名買い」「価格コンシャスな層」「コモディティ」などは、確実に「自動販売機型のEC」に向かっていくと思うんです。

しかしその一方で、「現場(売場)」出身のECのマーケターとしては、やはり買い物に「楽しさ」も提供したい。そして、その方法はきっと色々あるはず。

○まだ市場が狭い商品、サービスであれば、まずECサイト上での啓蒙による市場拡大が必要(お金があればマス広告や統合PR戦略で市場を創れるのかもしれないけど)

○価格コンシャスな商品、サービス(特に価格破壊が進みすぎているもの)に対し、価格以外の価値や選択基準を説明する(「海外格安航空券」なんてまさにそうですね)

○頻繁に買うものでなければ、サイトに「遊びに来てもらって(もしくはメルマガでも)」ブランド接点を維持する。そこでの「楽しさ」は商品の入れ替えだけでなく、読んでいて楽しい、ためになるスタッフブログや、それが難しければいっそコンテンツ借りたりしてメディア化(極論、日替わりの4コマ漫画とかでもいいと思ってます)する、でも良いのでは


* * *

【ここで問題提起】「ネット通販」と「EC」は異なるものになる??
「ネット通販」と「EC」に違いがあるとしたら、前者はあくまで手段(チャネル)を指した用語で、後者は「E:ネット上の」「Commerce:交流・交易※」。であれば、個人的にはECの未来って、「自動販売機型」=「ネット『通販』」と、「何かしらの楽しみや交流があり、購入もできるサイト」=「EC(今の定義より狭義)」に分かれて行くんじゃないかなぁ、と思うわけです。

※実は「Commerce」の「com」はcommunity,company, communicate等に見られるように、「一体化する・参加する」とか「分かち合う」という意味を持っています(遡るとラテン語の「communio」がそもそもの語源らしいです)。そこに+「merer(=ラテン語で「稼ぐ」)」で「commerce」。そう考えると、何かしらの交流があって、双方に利益がある(サイト側は販売による利益、消費者は商品を買うという「体験」や、それに付随する情報、日常のコミュニケーション)などがあってこそ、「e-commerce」なんじゃないかと。


ただ・・「顧客とコミュニケーション」する、「情報を豊富にする」というのは、小さな事業体ではなかなかできない。でも(ちょっと飛躍しますが)インターネットってパソコン通信の時代から、「お互い助け合い、相互補完する」ものだったはずです(SNSの原型)。そう考えると、小さな事業者であっても、まさに今日で言うところのソーシャルメディアと上手に接し、ネット上の集合知の力を借りることで、自分たちだけではできない「コミュニケーション※」を実現することもできるのではないかなぁ、と最近考えています。


※この「ECにおける顧客とのコミュニケーション」は非常に深い話になりそうなので、あらためて後編としてまとめたいと思います。












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Posted by funkaholic at 18:43Comments(0)TrackBack(0)セミナーレポート

2010年08月31日

CGMの使い分け

さて。最近このブログはマーケ関係の記事に寄せてますが、実は色々なところで使い分けて情報を公開しています。今までは比較的どこも同じ内容でコピってたんだですが、最近仕事関連の情報発信でブログを書く機会も増えてきたのでそろそろ役割分担しようかなと。

ちなみに最近、仕事に関連するブログの書き方が変わってきたような気がします(自分の場合)。順序として、1.twitterで自分の意見を投げて反応を確認 2.反応あったtweetはTumblrに雑感としてメモ 3.時間あるときに雑感をまとめてblog記事に。

これは毎回必ずではないけれど、現在はblogよりもtwitterの方が意見に対する反応が得られやすいので(逆にブログとしてまとめちゃうと意見が出にくい、コメントもつきにくい)、必然的にこうなってます。


<そんな訳で自分のメディア一覧>

○twitter
http://twitter.com/fooming
→色々つぶやいてますが、大半は仕事(マーケティング/EC/組織運営)関係。ここで反応があった内容を↓のTumblrに雑感としてメモしてます。
※過去ログはtwilogに連携させてます。あとは情報収集&意見を一言添えてRTで共有。
http://twilog.org/fooming

○Tumblr
http://fooming.tumblr.com/
→ブックマークしてるのは仕事、音楽、アート、ファッション関連の情報。+twitterで反応があった内容について雑感(短い意見のメモとか)も書いてます。

○livedoor blog
http://fooming.com
→5年前から書いてます。これまではmixi日記のコピーでしたが、最近はマーケティング関連の内容に振り切ってます(+多少の日常日記)。Tumblrで書いた雑感を、時間があるときにまとめて記事にしてる感じ。

○mixi
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=306563
→自分の仕事以外の友達はmixiユーザーが多いので、実は今でもメインのSNS。写真や動画の共有はまだmixiが中心です。

○Ameba
http://ameblo.jp/fooming/
→mixiやってない人向けのオープン日記はこっちに以降しました。なので内容はダンス/音楽/ファッション中心。

○YouTube
http://www.youtube.com/fooming
→レッスン動画や、お気に入りのPV、気になったダンス動画など。

○Facebook
http://www.facebook.com/FOOMIN
→Facebookはまだあまり活用できてなくて、現状はtwitterとTumblrとYouTubeの投稿を連携させてるくらいです。これからはもっと活用していきたい。

○GREE
http://gree.jp/129917
→当初はmixiと平行してやってましたが、今は殆ど見てません。。livrdoor blogを日記連携させてるくらい。

それ以外に、公開できないメモ(新サービスのアイデアとか)はevernoteを使ってます。


そんな訳で、それぞれやってる人いたら覗いてみてくださいー。
  

2010年08月27日

カンヌチタニウム部門(グランプリ)のケーススタディをお題に考える

昨日の東芝さんの事例に関する記事は、タカヒロさんご本人がtweetして下さったおかげで自分でもびっくりのアクセス数となりました。。(タカヒロさんありがとうございます)

さて今日も実際のケースに関する議論と考察を。いま自分が会員として所属しているWOMJでは、公になっているガイドライン策定プロジェクトや事例共有セミナー以外にも、有志の理事・会員が集まって事例研究も行っています。

以下は先日行ったケーススタディで、お題はカンヌでチタニウム部門のグランプリを取ったBESTBUY「TWELPFORCE」キャンペーン。集まったメンバーがお題のケースに対して「肯定派」「否定派」に分かれ、1時間ほど各チームでそれぞれの視点から議論したあとにディベート。このディベートを通じて、多くの気づきが生まれるんです。

* * *

さて。実際の議論メモは最後に付けますが、このケーススタディの進め方が面白いのは、肯定派と否定派の意見を集約することで、ケースの成果や課題が浮き彫りになり、参加者誰もが「視野(視点)」が広がり、個々人が今後行っていくであろう今後の企画が間違いなく網羅的になっていくという事なんです。

また、WOMJ会員は広告代理店(総合/ネット専業)だけでなく、自分のような事業会社側の様々な職種の人間、ネット事業者、学術会員といったメンバーが顔を並べているので、本当に色々な意見が出る。今回でいえば、自分の同僚のCRM担当者がCSの立場で発言していた内容が、よくネット上で見うける「広告批評(議論)」とは全く違った議論のきっかけ作りをしていたのが印象的でした(詳しくはメモ部分参照)

そう考えると、(これは全くの私見ですが)一言に「WOMJ(WOMマーケティング協議会)」と言っても、

▼WOMのマネジメント:
WOMのガイドラインを考えるプロジェクトそのものもそうですが、今回の議論でもWOM(ここではその定義については深く述べず、広義のものとします)をどう管理していくか=マネジメントの視点(組織論含む)だったりもする。

▼そもそものマーケティング議論:
広告やPRといった「コミュニケーション」も、はたまた商品開発すらも、もしかしたら「そもそも性質的にWOMを起こすもの」ではないかと自分は思っています。これは「伝播(拡散)」に限らず、家庭内や友人同士の会話で終わってもいい。とにかく、自分が気になり、それを「話題」として誰かに話す。それだけでもWOMは成立している。

すると、議論は自ずと「どうWOM(クチコミ)を誘発するか」といった議論ではなく、商品やサービス、ブランド、(今回でいえば)顧客対応を「どうやって生活者に伝え、気持ちを動かすか」という、非常にプリミティブな「コミュニケーションの目的」に帰結してくる。当然、次の段階として、それはもはや「=マーケティング(マーケティングのプロセス全て)」がカバー範囲になってくるのではないかと思うんです。なので、実は単に「マーケティング協議会」だという側面もあるかもしれない。



* * *

と、これだけ書いても何の事やら、と思われるかもしれませんので、実際に議論された内容を以下に公開します。こんな風に様々な視点から、実際のケースの
・オリエン内容
・求められた効果
・効果分析
・結果、どうだったか?
などを議論しているんです。

議論は「どちらが勝ち」というまとめ方はしませんが、終わった時には、全員がなにかしらの気づきや次のアイデアを得ている。始めのうちはこうやって様々なジャンルの人が集まらないと難しいのかもしれませんが、そのうち(自分も含めて)常に世の中の事例を多角的に見る事ができるようになれば、生活者との関わり方(訴求方法)、クライアント企業へのプレゼンや社内での稟議、キャンペーンの運用、リスク管理、広報対応などについて、よりMESEな提案ができるようになるのではないでしょうか。
※なので、議論の個々の内容の是非より「視点の多様さ」という文脈で見て頂けたらと思います。


<以下、ケーススタディのメモ>


■課題:
ECの台頭(特にAmazon)に対抗。数千人のオタク店員(家電)の誰かがtwitterの質問に答える
■TWELPFORCE


15.5万人から2000人を選抜
実際に回答するスタッフを集めてCMも放映


カリスマ回答者も生まれ、店舗誘導もできた
@でエージェントを指定できる、競争原理も生まれた

【否定派】

■そもそも論
○24時間答えてなくないですか?(試しに質問してみた)
 →すみませんすこし遅れて答えてくれました。。回答してくれたWilliam a.k.a.agent1834 ありがとう ><

○「店舗に行けば教えてもらえる」がビジネスモデルでは??
(twitterと相性悪い?)

○実際のスタッフはそこまで丁寧じゃない

○USのtwitterの利用率が低い(10%)
・1,932万人(US) 988万人(JP)で考えたら日本で言えば対したフォロー数ではない??
・日本で考えたら14,000フォロワーだけ(CM打ってる)。
※最近の例では缶コーヒーのキャンペーンで13,000フォロワー

○メーカーからクレーム入らないのか??
(スタッフの個人的な意見であるため)


■企画
リアルとネットの融合はよい
CRMもよい
GPS連動しなかったのは??
サウスウエスト航空の「ラップで機内アナウンス」みたいに、カリスマの人はもっと露出したら?
店舗のスタッフのユニフォームに「follow me」とか付けてみては

■効果
実際の売り上げに繋がったのか?
ゴールが何だったのか?
- 話題になったのか?どのくらい?(before/after)
- 店舗誘導だとしたらネットと相性悪いのでは??(物理的距離で行けない)

■運用
そもそもサポートセンターでできたのでは?
そもそもそんなにヒマなの?
答えがかぶったらどうしたの?
トレーニングとかはしてるの?ザッポスみたいになし?
 →数ヶ月トレーニングあった、選抜された2000人)
いつまで続けるのか?

■副次的産物
質問を何かしらに反映できたのか??
- FAQ
- 店頭POP

■ていうか・・
「そもそもネットで分からなくて、店舗に行けば教えてくれる」じゃなきゃダメでは??
(ここで聞いてAmazonで買ってしまっては意味ない)
twitterで気軽に聞けちゃダメじゃん

■理想系
1. 技術的な質問は担当者レベル
2. 要望は「やりましょう」←経営者がみている
3. 店舗やサイトに反映→既存客のロイヤリティUP→クチコミ(地域密着)

もしくは
期間限定でtwitterで公開、「コイツらスゲー!」となってからclosedにして、
メアド回収して地域セグメントして販促しては??


【肯定派】

■オリエン内容
Bestbuyはスタッフの態度が悪い
オリエンに販売目標はないだろう

Bestbuyの弱点=イメージが悪い
→イメージ改善がゴールだったのでは??

お客さんと良い関係を築いていく
(家電は頻繁に買わないため)

■想定されるゴール
・質問数、来店者数、ブランド好感度
・雇用者の数、従業員の満足度(インターナルキャンペーン)

■twitterのトレーニング
そんなに詳しい人はいないだろう。各店舗に1人いればいい。
→離れた場所の困っている人をカバーできる

■効果
生涯顧客が増えるだろう
店舗でもECでも成功である

※今はカスタマーサービスは「どれだけお客さまの声を拾えるか」
(昔は「どれだけ処理できるか」だった)

→アンケートと違う、本当のお客さまの声
 怒っているお客さまの声ほど「愛」がある
 それをどれだけ解析できるか、会社に還元できるか

※集まった質問はWeb上にアーカイブされている。
→副次的に「初心者アルバイト」の教育にもなる?



<参考リンク>@meyumi_yさんが教えてくれました。

■ベストバイの Twitter 活用術(前編)

■ベストバイの Twitter 活用術(後編)


  
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2010年08月26日

東芝のキャンペーン「20XC」は、何が「違った」のか?

8/23のローンチ以来、twitter上で話題になっているタカヒロさん企画の東芝のスペシャルコンテンツ(スペコン)「20XC」。今もtwitter上ではスペコンからの投稿や、この企画の意図やゴールを巡ってのご本人も交えた議論が続いている。

ここではその内容は割愛して、自分が関心のある「コミュニケーション」の観点で、このスペコンが従来のものとどう「違うのか」を考えてみたい。

* * *

これまでも、ユーザー投稿型で、かつ「新しい」「広がりのある」のスペコンは沢山あった。昔でいえば例えばAUDIの「問い続ける男」しかり、スラムダンクの一億冊記念サイトしかり。

前者は、投稿した内容に対してメールで回答が送られてくるという仕組みが話題になり、実際に20万件の投稿、100万PVを稼ぎ、マス広告を伴わないキャンペーンとしては異例の成功と言われた。しかしこれには他のスペコン同様、「業界関係者の間でしか盛り上がっていないのではないか?」という疑問があり、当時自分も同じ事を感じていた。

また後者は逆に、サイトを通じてユーザー同士の「繋がり」を呼び、リアルも絡めたキャンペーンにまで発展した。結果、第3回 東京インタラクティブ・アド・アワードでグランプリに輝いたのは記憶にはっきりと残っている。しかしこの例の場合は、新聞全面広告を基軸にしており、当然、相当なコストが投下されていたことが予想される。


では今回の「20XC」は何が違ったのか。それは至ってシンプルに考えると、「投稿された情報が」「(サイト外の)twitterというコミュニケーションプラットフォーム上に放り出され」「ソーシャルグラフを辿って(←ここはやや誤認かもですが)、これまでスペコンがサイト単体ではリーチしにくかった一般のネットユーザーにまで伝播した」という事ではないだろうか。


そしてその「伝播」を円滑にするために、

1.投稿(tweet)の方法や文面に工夫※がなされた
※この「工夫」については議論や解説が多いので割愛

2.クチコミで辿り着いた先が「リッチコンテンツである【ここがポイント】」ため、一般のネットユーザーも「エンターテイメント」として思わず引き込まれた(このサイトが重い、作り込み過ぎ、といった批判もあるが、これが簡素な受けサイトだったら一般のネットユーザーは中にまで引き込まれないだろう)


という事なのではないかと。そしていみじくも、これまで(マス連動でない)スペコンの場合の参加数やPVの大半を占めていたと思われる「業界関係者」が、twitterのコミュニケーションプラットフォームにおいては一般のネットユーザーへの橋渡し役となっていた。これも興味深い。


もちろん、タカヒロさん本人がローンチ直後からリアルタイムでこのキャンペーンの是非について議論をし、さながらオーケストラの指揮者のように多くのtwitterユーザー(自分もこうしてブログを書いているのだからその一人な訳だが)同士の議論を活性化させた、というような面での「twitterやスペコンの新しい使い方」はあったかもしれないが、本質はあくまで前述の部分ではないかと思う。


* * *

また、このキャンペーンのゴールについても様々な議論がある。でも自分が思うに、今日ではある種コモディティにも近いメモリカード(海外製も含め、メーカーはどこでも良くなりつつある=価格コンシャス)市場において、ブランディングをきちんと行い、消費者の選択肢にきちんと入れ込む事という、「プロダクトありきの『広告』が旧来から持っていた役割」ただそれだけでまずは良いのではないかと思う。

そういった意味で、このキャンペーン(スペコン)は、「プロダクトの広告」の、極めてシンプルな旧来の役割を、一方で新しさや技術だけが着目されがちなtwitterというプラットフォームにのせて体現してみせた。そういう価値がある。


今日、「旧来の手法の広告は効かない」と言われているけれど、「広告」というものの本質的な狙いや目的は変わっていない訳で・・それを新しいプラットフォーム(コミュニケーションインフラ)に上手くのせることで、そういった論調にアンチテーゼを唱えているようにも見える。

このキャンペーンによって我々は、一昔前の「広告が効いた時代(そもそもそんな区分はないのだけれど)」と同じ仕組みの中に、自らの意志で取り込まれていったのではないだろうか。

  
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2010年08月25日

「仕事は楽しいですか??」

今日、仕事で長くお付き合いのある人(というか友人)から「仕事は楽しいですか?」と聞かれて、即答で「つまらないです」と言った(笑)。でもそれには続きがあって。大企業であればあるほど(管理職であれば尚更)、1日の大半はつまらない「have to do」の仕事。そこに工夫して「want to do」を何割のせていくか(10割を超えるけど・・)。そして「have to do」をどれだけ楽しむか、が大事なんじゃない?と答えた。

そうすれば実はトータルでは「めちゃくちゃ楽しい」状態だったりする。逆にここで「have to do」をサボって「楽しい」ことをやろうとしても誰も信頼してくれないし、「have to do」が10割だとして、そこで疲れ果てて何もしなくなっては、それこそ終わってる。だからこそ、いかにこの2つをセルフマネジメントして、更には「have to do」の中にも「楽しさ」を見出していくこと※が重要になってくる。あとはそのシェアを少しずつ増やしていって、最終的に五分五分くらいで、かつ10割におさまる位が「現実的に」バランスのとれた状態なんじゃないか(もしかしたらもっと「楽しい」シェアを上げられるかもしれないけど)。


※昔アパレル新入社員時代にずっとレジ打ちだけさせられていて「こんな筈じゃなかった、早く接客をしたい」とそりゃーもう苛立っていたとき、当時の店長(人生の師匠の一人です)が「お前はまだ気付いていない。レジにずっと居るという事は『売り場で何が売れているか』を全部把握しているということで、それははお前だけだ。だからその販売動向を分析して、本社のバイヤーにどんどん情報を送ればいい」とのアドバイスをくれた。もちろん、その日から自分の仕事に対する意識は俄然変わりました。そして何を隠そうその店長も、昔同じようにずっと倉庫で仕事をさせられていた時「返品されてくる商品の傾向」をひたすら分析していたんだとか。それがその後、商品開発の仕事に関わったときに非常に活きたんだそう。この話は自分のキャリアにおいて、自分の部下には必ず語り継いでいます。


* * *

自分はこれまで業種においてはアパレル/インフラ系のネットベンチャー/総合広告代理店/オンライン旅行会社、規模においてはベンチャーから従業員数万人単位の会社まで、職種においては現場(販売の売場やコールセンター、飛び込み営業とか)から本部(企画・マーケ部門、新入社員のトレーナーなど)まで、それはまぁ色々経験してきたけど(そしてそれらの全てがいつもドタバタしていたけど)、この話はビジネスマンとして自分を見つめる際、誰もがどの側面おいても当てはまる話なんじゃないかと思ってます。今日の友人との会話のなかでこの持論をふと思い出したので、ポストしておきます。


ちなみに・・皆さんはどうですか??  
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2010年08月16日

ソーシャルメディアに対する「誤解」とは(2)

前回の投稿からすっかり間があいてしまいましたが、「ソーシャルメディアに対する『誤解』とは」の後編です。

■今回のテーマ
前回は「ソーシャルメディア」の「メディア」の定義の受け止め方によって「誤解」が生じているのではないか?という内容でした。今回は【企業は生活者(消費者)の生活の場に土足で踏み込んではいけない】、この昔から当たり前に言われている「常識(?)」を、少し社会学の観点も交えて考えてみたいと思います。


■「ソーシャルメディア」についての前回の要約と、その「質の低下」
とはいっても結論はシンプルかつ当たり前の話で、「企業やブランドは人格を持って生活者(=消費者)と相対すべき」って事だけなんです。そもそも今日のようにブログやSNS(mixiやGREE、Facebook)、twitter(これらを総称してCGM:Consumer Generated Mediaといいます)が普及した世界では、生活者一人一人が、自由にネット上で発言をしたり、会った事のない人と会話をしたり、おすすめ(口コミ)を信じたりしている。ちなみにこういう「場」を、「ソーシャルメディア」と言います(前回この辺をちゃんと書いてなかったので補足しておきます)。

で、前回書いたように、それを「テレビに変わる新しいメディアだ」といって広告会社がクライアントに提案しまくってきました。「ソーシャルメディアを使えば、安く口コミを起こして商品が売れる」と。でも(繰り返しになりますが)ソーシャルメディアは決して「メディア(媒体)」でもなければ「広告枠」でもない。それを勘違いしたサービスの例として、「○円払うからブログ記事を書いてください」という広告モデル(PPP:Pay Per Post)というものがあり、その結果としてこういった事に慣れていないブログ(ネット)初心者ユーザー中心にお小遣い稼ぎの「価値のない」記事がネット上に蔓延した。更にはそれを見て「騙された」と思った人が消費者センターに駆け込んだりして・・おそらく近いうちに、国もそれを放っておけなくなってくるのではないでしょうか(ちなみにこうした「悪循環」を統制しようという団体がWOMJ:Word Of Mouth 協議会:口コミマーケティング協議会で、自分も会員として参加させて頂いています)。


■ソーシャルメディアにおける「過ち」
一方、ネット上でのコミュニケ−ションに慣れた人達は賢いです。こうした
「やらせ」記事はすぐに発見され、クライアント企業がつるし上げられる(海外ではウォルマート、国内ではソニーのメモリースティックウォークマンの例が有名ですが・・注:例としては古いですが、同様のことは小規模ながら今日も多数、かつ絶えず生まれています)。でも、本当にいけないのは、ソーシャルメディアの本質を知らずに/もしくは隠してクライアントに提案している口コミ事業者であったり、もしくは、やや極論ではありますが「玉石混交」のネット上の情報を鵜呑みにしてしまう生活者だったり※するんです。

※これは身近な一般生活の例に置き換えると分かりやすいです。誰でも、道端で通りかかった見知らぬ人の言う事を信じて買い物をして失敗したとして、果たして文句を言いますか?というだけの話なんです。なので自分たちは、業界を正すと同時に生活者に対してもこうした「ネットの基礎知識」を啓蒙していかなければならない。


■社会学的な観点から―「匿名的な他者との接触」
で、社会学の話です。そもそも社会学は(非常に簡略化して言うと)産業革命以後のヨーロッパに「都市」が成立し、地方から都市への人口の移動が起こり、それまでのいわゆる「ムラ社会=通りかかる人が誰であるかを皆が知っている」小さなコミュニティから、「見知らぬ人との接触がある」社会へと変容したことに伴って、1つの学問としてその産声を上げました。

ここで一気に時代をワープさせます。ネットは「都市における匿名的な他者との接触」において、人と人とのコミュニケーションから「距離」と「時間」の概念を取り払い、(良い意味で)結果として「全く知らない人」とも会話をしたり、コミュニティ上で意見を交わしたり情報提供しあって助け合ったりするようになった。これは初期のネット(メーリングリストや掲示板など)がもたらした「革命」であり「コミュニケーションの進化」です。

# ここでの「意見交換の場」を、同じく社会学で考えると「中世のサロン」もしくはハバーマスの「公共圏」の概念が当てはまるかもしれません。この部分は自分でももっと掘り下げてみたいと思っています)

ところが・・リアル世界でのコミュニケーションに目を向けてみてください。「都市における匿名的な他者との接触」が当たり前になった今日では、例えば電車の中で本や携帯を見て無意識に自分を防御したり、ガラガラの電車の中で次ぎに乗ってきた人がいきなり自分の隣に座ってきたら恐かったり※(これらは厳密には社会心理学ですが)・・といった自己防衛反応が働いています。ところが、これまでネット上ではその「機能(本能?)」がなかった(弱かった)。結果として「騙された」「ネット上の情報は危険」という風潮が、マスコミ報道なども含め助長されつつあった時期もありました(最近は少し減った気がしますが)。


■社会学的な観点から―では今日のコミュニケーションについては??
前述のようにCGM全盛の今日になり、ブログやSNS、特に(日本ではまだあまり普及していませんが)「実名や実経歴を前提としたSNSである」Facebookの普及に伴い、ネット上の人間が「匿名的」ではなくなってきました※。そうなってくると・・会った事もなく、距離も、時間も超えているけれど、前提として「正しいバックグラウンドを公開して」ネット上でコミュニケーションを取る人が増えてきた。これは、もしかすると社会学成立以前の、「ムラ社会」と同じではないか、と。

※一方で日本で先行して普及しているmixiも、名前こそ偽名が多いものの「リアルでの知り合いが中心の繋がり=匿名ではない繋がり」に移行した感があります(サービス開始当初は知らない人同士の繋がり要素がありましたが、今ではどちらかと言うとリアルの人間関係を補完する「仲間内のコミュニティ」要素が強くなっています)。ただmixiの場合は「知らない人には見せなくない」という点でfacabookとは大きく異なっていますが。


■それでは・・企業のソーシャルメディアメディアとの接し方は?
こうして考えると、CGMによって生活者同士がコミュニケーションを行っている「ソーシャルメディア(やはり「メディア」とつくからややこしいんですね)」において発言するには、【自分も身分を明かさなければならない】。それは企業においても同様で、ソーシャルメディアの中に入れてもらい、その中で一般の生活者と企業がコミュニケーションを取るためには、まさに企業は「人格」を持たなければならない。例えばtwitterにおいてsoftbankが、経営者(孫さん)自らが自らの責任において発言しているように。

でも「企業は人格を持って生活者と接しなければならない」という事は昔から普通に言われてきたことですし、そしてもちろん「ネットの新しい技術(サービス:twitterとか)やデバイス(iPhoneとか)は決して「メディア」ではなく、あくまでコミュニケーションのインフラ」にすぎないというのも改めて言うべき話ではないのかもしれません。でも同じ「誤解」が繰り返されるのは、やはり多くの人がまだこの「ソーシャルメディア」を本当に理解できていないからなのではないかと思うんです。

でも、これまで書いてきたように、至ってシンプルに言えば、ソーシャルメディアに企業が入り込むには、一般生活における生活者のコミュニケーションに接するのと同じ※、ということなんです。道端の井戸端会議にいきなり会社の営業マンが商品を売り込みに割って入ったり、お茶の間にいきなり土足で踏み込んだししたら嫌がられるのが普通なのと同じ。というかそもそも・・担当者レベルで、「一つの人格をもった企業として」「世の中の会話に興味を持てるか・参加したいと思っているかどうか」、これが最も重要な気がします。


企業内マーケターの方々、広告会社の方々、はたまた経営者の方々、ネット上で数多く行われている、ともすれば玉石混交な会話に、本当に(多くの時間を割いて)「参加したい、自分も一緒になって意見を交わしたい」と思えていますか??



■最後に
ソーシャルメディアの普及→広告会社が間違った使い方(「媒体」として提案)をする→炎上の事例ができる→企業の意思決定層はより一層、ネット、特にソーシャルメディアを「リスク」と考え、踏み込みにくくなっている。

自分は、個人としては所属する組織のマーケターとして正しい事例を世に示しながら(なかなか時間のかかる作業ですが・・)、一方ではソーシャルメディアに関する様々な事例や意見が集まってくるWOMJに会員として所属している立場としても、(あくまで個人的にではありますが)こうした「間違った理解」を正していきたいんです。

でもこれは「ソーシャルメディア」や「ソーシャルメディアマーケティング」、はたまた「インターネット」に限った話ではありません、その他広告においても、CS(CRM)においても、はたまた企業としての様々な営業活動においても、こうした「リアルでのプリミティブなコミュニケーションのあり方に立ち返ること」こそが、ビジネスにおいて生活者との接点が多様化した今日において間違った判断を起こさないための非常に簡単な「心構え」であり、そもそもそれこそが「お客さま視点」なんですよね。


※次回の内容は未定ですが・・「社会学×マーケター」「販売員&コールセンター出身×マーケター」もしくは「ダンサー×マーケター」である自分の、ちょっと珍しい(?)経歴を通じて感じた今日の(特にネットにおける)マーケティングに関する疑問・問題提起を、細々とではありますがこのブログで続けていこうと思っています。


▼前回の投稿
ソーシャルメディアに対する「誤解」とは(1)
  
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2010年08月04日

サマソニ準備完了!

186a6ddd.jpgManhattan ClothesでTシャツ3枚GET!楽しみだー
  
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2010年08月02日

hige部

3877aa3d.jpg(土)〜(日)にかけて深夜練でずっと起きてたので(?)週末限定で久々にヒゲのばしてみました(ついでに今の髪型こんな感じ)。

ウチの会社もヒゲくらいOKでもいいと思うんだけどなー

ではでは皆さん今週も頑張りましょー!
  
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